タイ保健省の保健サービス支援局(HSS)は、2025年に7~25歳の子ども・若者4万1,944人を対象に実施した調査で、65.54%がいじめを経験したと公表した。被害の相手、起きやすい場所、主な内容と心理的影響、政府機関が示した対応方針を整理する。
4万1,944人を対象にした2025年の行動監視
タイ保健省の保健サービス支援局は、地域の行動監視ネットワークとともに、子ども・若者のいじめ被害に関する調査を実施した。詳細として公表された対象は、2025年に回答した7~25歳の4万1,944人である。
回答者のうち、いじめを受けた経験があるとした割合は65.54%だった。この数値は調査の回答者における結果であり、タイの同年齢層全体の比率を直接示すものではない。保健省系の発表は2025年9月8日に公開されている。
被害相手は友人・同年代、発生場所は学校が最多
いじめを行った相手として最も多く挙がったのは、友人・同年代で73.53%だった。発生場所は学校が83.35%を占め、回答で最も多い場となった。
HSSは、いじめが学校だけに限られず、家庭やオンラインでも起こり得る課題だとしている。一方、今回の調査では、被害の経験が報告された場所として学校の割合が際立っていた。
家族の名前へのからかいが最多、身体的暴力も28.28%
被害の内容は、親や家族の名前をからかわれたとの回答が40.97%で最も多かった。続いて、容姿・体形・性格についてからかわれたが37.95%、近づかれて不快に感じたが30.38%だった。
蹴る、殴る、押すなどの身体的暴力は28.28%、見下されたり意見を聞き入れてもらえなかったりする行為は26.27%だった。調査は、言葉によるからかいから身体的な行為、相手を劣った存在と感じさせる扱いまで、複数の形態を記録している。
心理面への影響と関係機関による対応方針
いじめを経験した後の影響については、「恥ずかしい」と感じた人が61.53%、「怒りや仕返しをしたい気持ち」が54.52%、「疲れや気力の低下」が51.38%だった。29.03%は自分を傷つけることを考えたと回答している。
HSSは、被害が心身に影響し、抑うつや不安、自傷行為などにつながる可能性があると説明した。今後は教育省、社会開発・人間安全保障省、精神保健局などと連携し、リスク要因への対応、いじめ行動に関するプログラムの推進、影響を伝える情報発信の強化を進める方針としている。

