タイ中部ノンタブリ県バーンクルアイのデープシリン・ノンタブリ校で8月7日、14歳の男子生徒が銃を使用する事件が起きた。タイ公共放送Thai PBSは、男子生徒と祖父母2人を含む死者が計9人となり、負傷者も20人を超えたと報じた。警察は自宅で見つかった祖父母の死亡との関連、動機、銃の入手経緯を調べている。
校内で発生した銃撃と避難
事件は8月7日午前、バンコク近郊のノンタブリ県バーンクルアイにあるデープシリン・ノンタブリ校で発生した。Thai PBSによると、校内では教員が生徒を教室へ避難させ、扉を施錠し、消灯したうえで床に伏せるよう指示した。警察は現場を封鎖して建物内を確認し、生徒、教職員らを順次避難させた。
当局が男子生徒を確認した際、生徒は自らを銃で傷つけた状態だった。救急隊が処置を行って病院へ搬送したが、その後に死亡が確認されたという。
祖父母2人の死亡を自宅で確認
警察は男子生徒の関係先も捜査し、自宅で祖父母2人の遺体を発見した。Thai PBSは、警察が男子生徒による犯行の可能性をみて、学校での事件より前に自宅で銃撃があったとみて調べていると伝えた。
AP通信も、警察関係者の説明として、男子生徒が登校前に祖父母を撃ったとみられること、使用された銃は祖父名義で登録されていたと報じた。動機や銃を持ち出した経緯は捜査中であり、現段階で確定した説明は示されていない。
死者は計9人、負傷者は20人超に
Thai PBSは7日19時時点で、学校で死亡した教員5人、祖父母2人、男子生徒、さらに死亡した12歳の女子生徒を含め、死者は計9人になったと報じた。負傷者については20人を超えるとされ、同局は保健省の17時時点の集計として23人が治療を受けたとしている。
発生直後から死傷者数は各機関の発表によって変動しており、当局は被害状況の確認を続けている。学校側は8月10日から14日までを臨時休校とすると発表した。
政府が被害者支援を指示
タイ首相府は同日、アヌティン・チャーンウィーラクーン首相が犠牲者遺族と負傷者への支援を関係機関に指示したと発表した。災害被災者支援基金による支援については、過去事案を参照し、死亡者1人当たり100万バーツなどの基準をもとに検討する方針が示された。
首相府の発表は支援の検討・指示を伝えたもので、個別の支給決定を示すものではない。警察は引き続き、事件に至った経緯や男子生徒の行動を調べている。

