タイ東部チョンブリ県パタヤのナクルア旧市場で、タイ国政府観光庁(TAT)パタヤ事務所とパタヤ市による「Feel All The Feelings @ Chonburi」が8月22日に開幕した。壁面に制作されたストリートアートは、イベント終了後も地域に恒久的に残す計画で、旧市場を歩いて巡る新たな観光の拠点に位置付ける。
ナクルア旧市場で始まった2日間の企画
「Feel All The Feelings @ Chonburi – The Sea of Feelings」は、バンラムン郡のナクルア旧市場コミュニティを会場に、2026年8月22日から23日まで予定されている。TATパタヤ事務所、パタヤ市、観光関連の協力団体が実施する企画で、現代アートと地域の暮らしを組み合わせる構成を掲げた。
8月22日には開幕式が行われ、TAT東部地域局長のカノックキッティカー・クリットウティコン氏、パタヤ市長のパラメート・ガームピチェート氏、TATパタヤ事務所長のチャイワット・タームタイ氏らが出席した。TATはナクルアを、従来とは異なる視点で紹介する地域観光の場として打ち出している。
壁画で地域の物語を伝える
会場の中心となるのは、地域の壁面に制作されるストリートアートだ。TATは、作品を通じてナクルアの地域性を表現し、来訪者が街並みを新たな視点で見られるようにする考えを示している。
今回の壁画は催事期間だけの仮設装飾ではない。TATの発表によると、完成したストリートアートはナクルア旧市場コミュニティに恒久的に残される予定で、来訪者が作品を見学・撮影できる場所として活用する方針だ。パタヤ市も地域と協力して、作品とランドマークを維持管理していくとしている。
食、クラフト、音楽を旧市場に組み込む
イベントでは壁画に加え、ナクルアの地元料理を扱うストリートフード、クラフト商品の販売、音楽プログラムが用意された。公式観光サイトの案内では、開催時間は両日とも15時から21時までとされている。
TATはこの企画を、目的地を訪れるだけでなく、その場で得る体験を重視する「Experience Economy」の考え方に基づくものと説明する。アート、食、手仕事、音楽を旧市場の空間で展開することで、地域を巡る体験と結び付ける狙いを示した。
イベント後も残る観光資源に
8月23日のイベント日程終了後も、壁画はナクルアに残る計画である。TATは、これをパタヤの新たな観光ランドマークとして育て、地域への来訪や消費を通じた経済効果につなげたいとしている。
パタヤ市長は、TATとの今後の観光協力を継続し、ナクルアの地域観光ルートをパタヤの他の観光地とも結び付けていく方針を表明した。現時点で確認できるのは、壁画の恒久展示と、地域観光への活用を目指す行政・観光当局の計画である。

