タイの大学入学選抜制度「TCAS69」で、全4ラウンドを通算した分野別の出願件数は看護学が9万1,155件で最も多かった。MyTCASが公表した総括統計を基に、法学、公衆衛生学、会計学などが続いた。順位と数字の読み方を整理する。
MyTCASがTCAS69の総括統計を公開
タイの大学入学選抜システムを運営するMyTCASは、2026年度に当たる「TCAS69」について、制度終了後の全体統計を公開した。公式Facebookで示した総括では、各ラウンドの動向に加え、出願の多い分野を集計している。
今回の順位は、TCAS69の4ラウンドを合算した分野別の出願件数によるものだ。大学ごとの学部編成やコース名は異なるため、同じ領域に属する出願を分野単位で見たデータとなる。
看護学が9万1,155件、法学を上回る
最多は看護学の9万1,155件だった。2位の法学は7万3,894件で、両分野の差は1万7,261件となった。公衆衛生学は6万386件で3位に入り、医療・保健分野が上位に複数並ぶ結果となった。
4位以下は、会計学が5万9,879件、経営学が5万8,564件、観光・ホテル学が5万2,190件。英語は4万3,009件で7位、医療技術学は3万9,173件で8位、薬学は3万9,159件で9位、経済学は3万6,392件で10位だった。
保健医療、法、ビジネス関連が上位10分野に
上位10分野には、看護学、公衆衛生学、医療技術学、薬学の保健・医療系4分野が入った。一方で、法学に加え、会計学、経営学、経済学といったビジネス・社会科学系も上位を占めた。
観光・ホテル学と英語も上位に入り、サービス産業や語学に関連する分野への出願も一定の規模に達した。今回の統計は、単一の学部名ではなく分野の集計であることから、大学別・課程別の志願状況を直接示すものではない。
件数は志願者数や難易度をそのまま示さない
9万1,155件は看護学に向けられた延べ出願件数であり、同分野を志望した個人の人数そのものではない。TCASでは複数の大学や課程への出願があり得るため、出願件数をそのまま人数として扱うことはできない。
また、出願が多い分野であることだけから、入学の難しさや競争率を判断することもできない。実際の競争状況をみるには、大学・課程ごとの募集枠、選抜方法、出願先の内訳などを併せて確認する必要がある。

