タイ保健省伝統・代替医療局は8月20日から22日まで、バンコクで初の「National NUAD THAI & Wellness Expo 2026」を開催した。同局は100社超が出展し、会場内の資金流通額が7540万バーツに達したと発表。タイマッサージを健康・ウェルネス産業へ展開する取り組みを示した。
ホール8に集まったタイマッサージとウェルネス
博覧会はクイーン・シリキット・ナショナル・コンベンションセンターのホール8で開かれた。テーマは「タイの知恵を称え、新たな経済につなげ、世界へ」。タイマッサージ、伝統医療、ハーブ製品、ウェルネス関連のサービスや商品を扱う事業者が参加した。
独立系メディアのThe Nationによると、同イベントはタイで初めてタイマッサージとウェルネス分野に特化して開かれた全国規模の催しとして位置付けられた。タイ保健省は、伝統的知識と現代の基準、技術を組み合わせながら、健康分野の経済活動を広げる方針を示している。
施術体験からVR展示、学術プログラムまで
会場には70台以上のベッドを備えた無料マッサージ区域が設けられ、全国から集まった100人超の施術者が参加した。北部、中部、東北部、南部に伝わる施術の特色も紹介され、来場者が地域ごとのタイマッサージに触れる構成となった。
このほか、タイマッサージの歴史や文化を伝えるVR展示、ハーブ関連製品や健康分野のイノベーション、ワークショップ、伝統タイ医療とタイマッサージをテーマとする学術討論が実施された。事業者と投資家、国内外のウェルネス関連ネットワークを結ぶビジネスマッチングも組み込まれた。
100社超が出展、資金流通額は7540万バーツ
タイ保健省伝統・代替医療局は閉会に際し、出展ブースに100社を超える事業者が参加したと発表した。同局によれば、会期3日間の会場内における資金流通額は7540万バーツだった。
同局は、この数字をタイの健康・ウェルネス産業の成長と、タイの伝統的知識を海外市場へ展開する可能性を示すものとして説明している。ただし、これは同局による発表値であり、第三者機関による経済効果の検証値として公表されたものではない。
プーケットで予定されるGWS 2026へ
同局は博覧会の成果を、プーケットで予定されるGlobal Wellness Summit(GWS)2026の開催にもつなげる考えを示した。タイマッサージ、伝統医療、ハーブ、ウェルネスサービスを、文化的資産にとどめず、健康観光や国際市場とも結び付ける政策の一環としている。
今回の博覧会は、施術や製品の展示に加え、知識の共有、人材・事業者の交流、商談の場を一つに集めた。タイ保健省伝統・代替医療局は、こうした取り組みを通じてタイのウェルネス分野の国際的な発信を進めるとしている。

